洗面台の水栓を、MYM製水栓からTOTO製TLHG30AER水栓にDIY交換しました。
これまで24年間MYM製水栓を愛用してきたのですが、しばらく前から水がしっかりと止まらず、よく水道を垂れ流している状態が起こっていた為です。
MYM(喜多村合金製作所)は2008年に廃業しており、KVKが事業を引き継いだとの事ですが、KVKのホームページで代替え品を探してみても、排水栓のポップアップ式のモノが見当たりません。
調べてみると、TOTO製 TLHG30AERが同規格であり、交換できる事が判りました。
本記事は、水廻りの交換素人のわたしが、自力で蛇口を交換してみた手順の忘備録です。
洗面台水栓の交換前下調べ
蛇口交換前に、取り外しの為の下調べを行いました。
蛇口取り付け部から給水配管が下に伸びており、また シンクが大きく張り出している為、取り外す為のモンキーレンチを動かすスペースが有りません(黄色矢印部)。
また、洗面台下にもぐって上を向いての作業となる為、安全性と作業時間短縮の為、蛇口取り外し用の専用工具『縦カラン締め』を購入する事にしました。
TOTO製TLHG30AER水栓購入と交換用作業工具
交換するにあたって、今回購入した部品は、以下の3点です。
・TOTO製 TLHG30AER : 水栓本体
・400mmフレキシブルパイプ : 接続管
・カクダイ縦カラン締め23mm・25mm : 水栓本体取り外し用
(ポップアップ引き棒はこれまでのMYM製のモノが使える為、未購入)
元々付いている配管は固定パイプで長さの自由度が有りません。素人のわたしが業者さん同等の仕事を出来るとは思えない為、作業の容易性を考えて接続配管をフレキシブルパイプ(フレキ管)に変更する事にしました。
洗面台水栓の交換手順
まず既設のMYM水栓の取り外しの前に、水道栓を止めておかなければなりません。
① 給水管元栓で、温水と水の配水を停止
シンク下の、水道と温水2つの元栓をしっかりと閉めて、蛇口から水が出ないことを確認します。
② 給水管の取り外し
まずは、上部(黄色矢印部)のナットを縦カラン締めで緩めます。
この時、配管内の水が出てきます。下には、タオルを引いて、水漏れ対策を行いました。
③ 下側の配管を取り外します。
(冷水管同様に温水管も取り外します)
④ 排水栓ポップアップ引き棒 取り外し
・固定ピンは、手で引っ張ると容易に外れました。
・引き棒を上に引き抜きます。
⑤ MYM製水栓の取り外し⇒TOTO製 TLHG30AERの取り付け
縦カラン締めで、MYM製品のナットを緩めて取り外します。
次に、TOTO製 TLHG30AERを取り付けします。
(この後、排水ポップアップ棒を取り付けるので、ナットは仮締め状態が良いです)
⑥ 排水栓ポップアップ引き棒とフレキ管の取り付け
排水ポップアップ棒を、TOTO製TLHG30AERの穴に挿して貫通し、スムースに上下出来る位置にセットします。
その上で、縦カラン締めで蛇口の固定ナットを締め、給水フレキ管を取り付けます。
(フレキ管の接続部分は、ストレート部分を長くとる方が余計な力とがナット部にかからずに水漏れ対策に良いとの事です)
(また、フレキ管を接続する時は、付属のシールゴムをナット内に装着する事をお忘れなく。シールゴムが無いと水漏れしてしまいます。)
⑦ 排水栓ポップアップ引き棒の位置調整
(排水栓の昇降具合を確認しながら、ポップアップ棒の固定位置を調整し、固定ピンで位置決めします)
⑧ 取り付け完了
止水栓を開栓し水漏れが無いことを確認します。
⑨ 蛇口を開けて、水・温水がきちんと出る事を確認。
作業完了。
(わたしは、作業準備から装着まで、約1時間でした)
DIY交換後のまとめ
作業工程で最も大変であったのが、最初の既設水栓取り外しでした。
『縦カラン締め』を使用したものの、その長さが十分ではなく、配管に取っ手がぶつかり上手く縦カランを廻せずに作業に手こずりました。(接続配管の取り外しを含め、20分程かかりました)
しかし、モンキーレンチでは何ともならず、『縦カラン締め』を使って良かったと思います。
また、配管はフレキ管を使うことで、取り付けの際は取り外しよりもかなり容易でした。(フレキ管取り付けナットは、縦カラン締めナットよりもサイズが小さかった為、急きょ、右から2つ目の小型レンチを使用しました)
止水栓ポップアップ引き棒は、MYMとTOTOと会社が異なるものの、全く同じ径で、違和感無く装着できています。
今回交換した水栓の TOTO製TLHG30AERは、以下のWebショップで販売されています。
(パイプ径や長さは、ご自身の交換品との適合をご確認下さい)
MYM洗面用ツーホール蛇口から交換可能なので、水が止まらない等の不具合の場合はお早目の交換をお勧めします。